認知症の方が安心して暮らせる|“自分らしい生活”と見守り支援
安心できる場所で、自分らしい暮らしを──Yさん(96歳・男性)の毎日
Yさんが入居に至るまで

Yさん(96歳・男性)は、令和5年3月に当事業所へ入居されました。
当時は要介護1、現在は要介護2。
持病には、
- アルツハイマー型認知症
- 高血圧症
- 胃がんポリープ切除の既往
- 腸捻転の既往
などがあり、独居生活での不安が徐々に大きくなっていきました。

コロナ禍以降、認知症状の進行が見られ、亡くなられた奥様のお見舞いへ行こうと自転車で外出し、行方不明として何度も保護されることが増加。
長女様が毎日通って見守っておられましたが、
お湯を沸かすなどの火気の心配、
そして介護負担やご本人との衝突も増え、
「誰かがそばにいる環境のほうが安心」との思いから、当事業所でのご生活が始まりました。

“誰かがそばにいる安心”を実感できる暮らし
入居後のYさんは、変わらず気遣いにあふれた温かい方です。
気の合うご利用者が帰って来られた際には、玄関まで駆け寄り、
「お帰り。待っとったよ。」
と声をかけられ、男同士の涙の再会に、職員一同胸が熱くなりました。

また、普段からまわりの方へ声をかけたり、
レクリエーションや体操では歌を歌って場を盛り上げるなど、
Yさんは施設の ムードメーカー 的存在です。
自分らしい生活リズムを大切にできる環境
Yさんは、
- 誰かと過ごす時間
- 一人で落ち着きたい時間
そのどちらも大切にされています。
「一人になりたいときは部屋に戻れる環境」が、Yさんにとって大きな安心につながっています。

また、自炊が得意なYさんは、職員と一緒に食事づくりをしたり、片づけを手伝ったりと、これまでの暮らしの延長線上で毎日を過ごされています。

活動の幅が広がり、笑顔の時間が増えました
入居前は、長女様と買い物や散歩に出かけても、
短時間では満足できないことが多かったといいます。
しかし入居後は、
- 毎月の行事
- 外食
- 近隣スーパーでの買い物
など、外出の機会が増え、楽しみの幅が大きく広がっています。

台所仕事も好きで、職員と一緒に家事をしながら過ごす時間は、
Yさんの表情をとても柔らかくしています。

ご家族からの言葉

長女様からは、こんなお声をいただいています。
「色んな問題点も利用者ファーストで親身に考えて下さり、とても感謝しています。
お世話になって、父はもちろんですが、私自身がとても救われました。
これからも父が穏やかに過ごしてくれることを願います。」
ご家族の不安が軽減され、ご本人が安心できる環境で生活できる――
そのことこそ、私たちが大切にしたい支援のかたちです。

これからも“その方らしい暮らし”を支え続けます
認知症や持病があっても、
その方らしい生活や安心できる毎日は必ず実現できます。
Yさんの穏やかな表情を見るたび、
「これからも、この環境を守り続けたい」と職員一同思っています。

これからも、
安心・笑顔・尊厳を大切にした生活のサポートを続けてまいります。



