介護器具・福祉用具の活用法｜負担軽減と生活の質向上
介護現場では、介護スタッフの身体的負担や業務効率が課題となることが多くあります。そんな課題を解決するのが、介護器具や福祉用具の活用です。正しい器具の使い方や導入方法を工夫することで、スタッフの負担軽減だけでなく、利用者の安全性や生活の質も向上します。
介護器具を用いた業務改善の具体例
介護器具の導入は、介護スタッフの身体的負担やを減らし、業務効率を向上させる効果が期待できます。
移乗介助の負担軽減
体格の良い利用者や全介助の利用者の移乗介助は、介護スタッフにとって大きな身体的負担となります。腰痛に悩むスタッフも少なくありません。スライディングボードを活用することで、この負担を軽減できます。
ICT機器の導入
現在、介護記録などはパソコンやタブレット端末を使用しています。入力作業の効率化や情報収集や共有を図り、日々の業務フローの構築やケア方法の改善に役立てています。
福祉用具の上手な活用方法
室内の移動や外出に消極的になっていませんか？
ひざや足の痛み、過去に転倒した恐怖からついつい移動が億劫になっていませんか？
今は用途に応じた使い勝手ののよい「手すり」や、玄関の段差を解消する「玄関台」があります。
また「シルバーカー」もおすすめ。種類も豊富、途中で一休みも可能です。
これらの活用によってスムーズで安全な移動や外出が可能になり、気分を晴れやかにして体力維持にもつながります。
杖を持つことを恥ずかしがっていませんか？
外出を安全にする福祉用具としてまず、杖があります。最近はデザインや色もおしゃれになっています。
「ステッキタイプ」では、安定感がない、手首が痛いという方には「多脚杖」。
安定感抜群で、体重をかける方にも向いています。
靴が変わると気持ちも変わる！
靴の選択は重要です。ファスナーやマジックテープを使ったもの、むくみや巻き爪に配慮したもの、デザインも豊富になりました。靴が変わっただけで気持ちも積極的になることもあるんです。
大好きなお風呂を躊躇していませんか？
最近はお風呂関連商品も充実してきました。座ったまま洗えるシャワーチェア、介助する方もラクラク。
折りたたみのできるタイプ、浴槽の中において使うタイプ、浴槽への移動も安全スムーズに行える用具もあります。
まとめ｜介護器具・福祉用具で生活と業務をより快適に
介護器具や福祉用具の活用は、
- スタッフの身体的負担を減らし、業務効率を改善
- 利用者の安全・快適な生活をサポート
- 外出や日常動作への意欲向上につながる
日々の生活や介護業務をより安心・快適にするために、適切な器具選びと使い方の工夫が欠かせません。
