転倒予防・フレイル予防!自宅でできるフットケア入門

みなさん、フットケアをご存知ですか?
フットケアとは、「足を守るために足のトラブルを予防し、総合的にケア・治療すること」です。
ここでは、介護予防の観点からフットケアの重要性と、自宅でできる基本的なケア方法をご紹介します。
目次
なぜフットケアが必要なのか
足病変の早期発見と予防
高齢になると、足の感覚が鈍くなり、異常に気づきにくくなります。そのため、定期的な観察が大切です。
- 足の爪が伸びすぎたり、角質が硬くなると歩行や立位のバランスが崩れやすくなります。
- 足の痛みがあると外出の機会が減り、活動量が低下。フレイル(虚弱)のリスクが高まります。
- 足のトラブルは歩行困難や転倒につながり、最悪の場合は寝たきりの原因にもなります。
足元の健康を守ることは、安全で快適な日常生活を送るための鍵です。
まずは、自分や家族の足に目を向けてみましょう。
家でできるフットケアの基本
1.足浴(フットバス)

目的
血行促進、リラックス、汚れ除去
方法
洗面器に40℃前後のお湯を入れ、10~15分足を浸けます。
エッセンシャルオイルを加えると、よりリラックス効果が高まります。
2.爪のケア

目的
巻き爪や変形の予防
方法
入浴後、爪が柔らかくなったタイミングで直線的(スクエア型)に切ります。
3.角質ケア

目的
かかとのひび割れやタコの予防
方法
軽石やフットファイルで優しく削ります。週1回程度が目安です。
参考資料
4.保湿

目的
乾燥やひび割れの予防
方法
入浴後に保湿クリームやワセリンを塗ります。特にかかとや指の間を忘れずに。
参考資料
5.マッサージ

目的
血行促進、むくみ予防
方法
足裏からふくらはぎに向かって、手のひらで優しくもみほぐします。
6.足の観察

目的
傷・腫れ・変色・爪の変形などの早期発見
方法
毎日、入浴後などに目で見てチェックします。
大事なポイント
継続することが効果につながります。週1~2回でも、習慣にしましょう。
傷や腫れ、痛みなど異常がある場合は、無理せず医療機関など専門家に相談してください。
まとめ
夏の疲れを癒した後、秋の公園を散歩する楽しみも増えます。
「フットケア」で、足元から健康を守り、毎日を楽しく歩ける生活を目指しましょう。
・発熱がある場合
・足に赤みや腫れがある場合
・傷や痛みがある場合
これらの場合は、フットケアを控え、医療機関への相談をおすすめします。
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