骨粗しょう症ってなに?|骨折を防ぐためにできること

目次
骨粗しょう症とは?

「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」という言葉、聞いたことはありますか?
これは、骨の中がスカスカになってしまい、ちょっとした転倒や衝撃でも骨折しやすくなる状態のことです。
たとえば、転んで手をついただけで手首を骨折してしまうこともあります。
骨の強さは「骨密度(骨の量)」と「骨質(骨の質)」で決まります。これが弱くなると骨折しやすくなります。
主な原因
- 女性ホルモンの減少(特に閉経後) ※女性ホルモン(エストロゲン)には骨を壊れにくくする働きがあります
- 加齢(骨量は20歳ごろがピークで、40~50歳以降、加齢に伴い減少)
- 運動不足
特に女性は、男性の約3倍も骨粗しょう症になりやすいといわれています。
骨粗しょう症の種類

骨粗しょう症には2つのタイプがあります。
- 原発性骨粗しょう症:加齢やホルモンの変化が原因。閉経後の女性に多く見られます。
- 続発性骨粗しょう症:病気や薬の影響で起こるもの。関節リウマチやステロイド薬の使用などが関係します。
骨折しやすい部位
骨粗しょう症になると、特に以下の部位が骨折しやすくなります。
- 背骨(圧迫骨折)
- 太ももの付け根(大腿骨)
- 手首
転ばないように筋力やバランス感覚を高める運動が大切です。
また、家の中の段差や滑りやすい場所を整えることも予防につながります。
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骨粗しょう症の危険因子

次のような生活習慣がある方は注意が必要です。
- 偏った食事(カルシウム不足など)
- 運動不足
- 喫煙・過度の飲酒
- ストレス・不眠
- 遺伝・体質
気になる方は、骨の検査を受けてみましょう。
骨粗しょう症予防のポイント
栄養

骨を丈夫にするために必要な栄養素:
- カルシウム(牛乳・小魚など)
- ビタミンD(きのこ・魚、日光浴でも作られます)
- ビタミンK(納豆・緑黄色野菜)
- タンパク質(肉・魚・豆類)
バランスよく食べることが大切です。
運動

骨に刺激を与える運動が効果的です。
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生活習慣の見直し
- 喫煙を控える(骨密度を低下させる)
- 過度な飲酒を控える(カルシウムの吸収を妨げ排泄を促す)
まとめ

骨粗しょう症は、骨折だけでなく、生活の質にも大きく関わります。
- 食生活
- 運動
- 喫煙や飲酒などの生活習慣の見直し
これらが骨粗しょう症予防に効果的です。
除去可能なリスクは減らして「楽しみながら健康に」をテーマに、日々の食事や運動を見直して、元気に過ごしましょう。
若い世代も今から予防を意識することが、将来の健康につながります。
参考
- 全国健康保険協会「骨粗しょう症予防について」
- 日本介護予防協会「骨粗しょう症を予防するには」