はな通信NO54 令和2年 冬号
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。
本年の干支である『子年』には、たくさんのことわざがありますが、新しい物事や運気のサイクルが始まる年になると考えられています。
はな太宰府の職員一同ご入居者様と新しい年を迎えるにあたり、穏やかで楽しい一年を過ごせますよう努めて参りたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
館長 近藤 美佐代
初冬の思い出
- 芋ほり
青空の中、芋ほりを行いました。“今年も豊作だといいな~”期待も高まり和気あいあいと作業は進んでいきます。
- 壁飾り作り
12月の壁飾りの作成中です。フェルトで作るポインセチアがクリスマスの気分を高めてくれます。
- クリスマスツリーの飾り付け
カラフルな飾りでツリーを彩っていきます。大人数で行えばあっという間に華やかなツリーの出来上がりです。
- クリスマス会
怪しげな(笑)サンタクロースからのプレゼントにニッコリ顔。ケーキも食べて大満足の一日です。
- 餅つき
“ヨイショー!””ヨイショー!”
皆の掛け声で杵を持つ手に力が入ります。二人の息も合い迫力ある餅つきが楽しめました。 - お正月
目隠しを外して思わずクスっ♪笑いの絶えない一年にしたいですね。
入居者コーナー
本号は、昨年12月に新しく入居された伊原義昌さん、奥さんのはつゑさんご夫妻を訪ねていろいろお話をお聞きしましたので、そのお二人の人となりなどを紹介させていただきます。
伊原義昌さんは、昭和8年に中央アルプス、南アルプスなどの山々に囲まれた信州(長野県)に生まれ、子供のころから野球少年で、高校時代は甲子園を目指して練習に励んだものの甲子園とは、はるか遠い存在のようでした。
卒業後は明治大学に進み、野球部に入り多くの人々と接しましたが、その中に隈三次さんという選手がいたそうです。
隈さんは福岡県の出身で、明治大学では4年間レギュラーとして内野を守ってきた選手なので、福岡でも名をはせた選手のはずとのことです。
ところが卒業以来伊原さんは一度も会う機会がなく、消息不明のまま今日に至っているとのこと。
そこで、どなたか昭和25~6年ころ福岡県下で活躍したはずの隈三次さんの消息がお分かりの方がいたら、ぜひ伊原義昌さんに知らせてあげてください。
伊原義昌さんは卒業後、出版社に入り、すでに60有余年になりますが、現在も東京とは遠く離れた九州の地からテレホン・ワークをしているそうです。
一方、伊原さんの奥さんはつゑさんは、父親が警察官として朝鮮に赴任していた関係で、京城(今のソウル)で昭和10年に出生。
しかし昭和20年8月15日の終戦を境にソウルは北朝鮮の配下となってソ連軍が侵攻、年頃の女性は強かん被害にあうため、はつゑさんは、母親とともに丸坊主頭の男性に変装して、南朝鮮、日本に向けて脱走したそうです。
伊原さんお二人が口をそろえて言いました。
<福岡は私達にとってとても縁の深いところなんです>と。
その理由をお聞きすると、はつゑさんは、朝鮮からの引上げ船に乗って、初めて日本の地を踏んだのが博多港だった、一方伊原さんは、大学4年の時にアルバイトとして福岡県の須恵炭鉱に入り、石炭掘りをやったそうですが、なんと普通列車を乗り継いで、東京駅を朝の9時に出て博多駅に着いたのは翌日の朝9時だったそうです。
いろいろお話を伺っているうちにお二人から出た言葉は<感謝>でした。
伊原さんは、須恵炭鉱で働くために寝泊まりの一切をお世話くださった辻様への感謝です。
はつゑさんは、朝鮮から引上げ船に乗って、初めて日本の土地を踏んだのが博多港で、地元の皆さんの温かい歓迎の言葉、美味しい食事を戴いたことは今でも忘れないそうです。
ところで、伊原さん夫妻と、はな太宰府との出会いは、基山町に住んでいる娘さんの取り持つ縁で、長年住み慣れた千葉市を後に転居して来られたわけですが、お二人とも終焉(しゅうえん)の地にふさわしい環境だと言って毎日を過ごしていらっしゃるとのことで、当方も安堵しております。
いつまでもお元気でお過ごしください。
(S・N 記)
よもやま話
またまた新しい年を迎えました。皆々様おめでとうございます。
今年はオリンピックのため、東京周辺をはじめ各地にも世界中の選手等が押し寄せ賑やかな年となるでしょうが、静かに明けた新年のように穏やかな一年であってほしいですね。
報道によればマラソンなど一部の競技会場が札幌になる騒ぎもありましたがオリンピックがさわやかな秋に開催されない理由は皆様もご存じでしょうか?
じつに不条理だと思いますね~。
ところで、日本では新年を迎えるため年末に大掃除をしますが、カリブ海の島国、プエルトリコも年末大掃除の風習があるそうです。しかし面白いことに掃除の最後にバケツに入った水を窓から外にぶちまけて邪気を払うのだそうです。
世界中の人達が新年を迎えるわけですから色々な迎え方があって当然ですが、アメリカ人の多くは大晦日から友人達とパーティーを開き、カウントダウンで新年になると、全員で「蛍の光」を合唱するとか。
この風習はイギリスでも同じらしく、セントポール大聖堂やその周辺で大合唱となるようです。
東洋では旧暦で祝う事が多いようですが、韓国では旧暦の元日に先祖祭りを盛大に行い、中国は皆様ご存じの「春節」ですね。
これはとても重要な祝日とされ民族の大移動もこの時期ですね~。
家族や遠方の親戚も集まり、新年の神様をにぎやかに迎えるそうで、爆竹や今の日本ではなかなか見られなくなった獅子舞も盛んなようですよ。
また日本の反対側(地球の裏側)にあるブラジルは夏真っ盛りで、花火やカウントダウンで盛りあがるお正月なのに水着姿というのも不思議なものですね~。
<さすが南半球>と思いますが
また、同じ南半球でもチリの人達は大晦日に親戚一同がお墓に集まり、あの世に存在する故人を迎い入れ、一族として共に新年を迎えるそうですが、これもすごい風習ですね~。
これに比べて北欧のスイスでは、大人も子供も床にアイスクリームを落として新年のお祝いとし、デンマークの人は、隣や友人の家のドアにお皿やカップを投げつけ、玄関に沢山の割れた食器が多いほど友人や知人の多さを自慢できるとか・・・。
いかに正月の行事とはいえ、お国は陶器の有名ブランドが多く、他から見れば<なんと勿体ないことを>と思われているようです。
投げるということではアイルランドの人達も不運や悪霊を追い払うため、大晦日にパンを壁に投げつける風習があるそうです。
これらに比べて何もしないのがサウジアラビアで、イスラム教の法律により元日でも日常と変わらず、熱心な信者ほど世界のどこに住んでいても新年を祝わないそうです。
このように宗教や風習でいろんな新年の迎え方があるようですが、大晦日は除夜の鐘を聞きながら年越しそばを食べ、元日は初詣やおせちでお祝いするのが日本の定番ですが、日本人ですもの
この定番がいちばんいいですね~。
皆様はいかがでしょうか~。
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今後の行事予定
2月 ・節分(豆まき) ・バレンタイン ・雛人形飾 3月 ・雛祭り ・おやつ作り 4月 ・お花見(桜) -
今後の行事食予定
2月 ・節分膳 (恵方巻) ・バレンタインランチ 3月 ・雛祭り御膳 4月 ・お花見弁当